ADHD(注意欠如・多動症)テスト

どんなに大切な作業でも、始めることや整理すること、終わらせることが難しいと感じることがあります。会話の流れが分からなくなったり、途中で他の作業を始めてしまったり、やっと座れたのに落ち着かない気持ちになることも。こちらのADHD(注意欠如・多動症)質問票は、そうした日々の体験を、ひとつの大きなラベルで判断せず、具体的な場面ごとに振り返るためのものです。

テストと基本情報は無料です。 ご本人の体験には成人版、お子さんや10代(6〜18歳)については子ども・ティーン版をお選びください。各設問に目を通し、普段の様子にもっとも近い回答を選んでください。

ご自身に合ったバージョンを選びましょう

成人版は63問で、18歳以上の方がご自身について答える設計です。内容は計画、タスクの完了、気が散る場面、行動や衝動、割り込みへの対応など幅広く含まれています。所要時間は約12〜18分(目安です)。

子ども・ティーン版は34問で、6〜18歳の方について大人が答えます。所要時間はおおよそ7〜10分です。実際に観察した場面をもとに思い出し、想像ではなく事実にもとづいて答えてください。学校や家庭など複数の場面から情報を集めると、より確かです。

設問内容はバージョンごとに異なります。はじめにどちらを選ぶか決めてから進めてみてください。

「難しい一日」ではなく日々の傾向を見ましょう

ADHDは、注意力・行動・衝動コントロールで語られることが多いですが、実際の様子は状況によって異なります。公的なガイドラインでも、一時的なうっかりよりも、色々な場面で繰り返し起こることに注目しています。1

作業の開始・継続について

書類を開いてから未読メッセージに気付き、別の作業にとりかかって、また最初の書類に戻る…そんな経験はありませんか? 大切なのは「一度でもあったか」ではなく、「どれくらいの頻度で起きるか」「どの作業で出やすいのか」「元の作業に戻れるか」といった視点です。

手順や持ち物の確認

家を出る前に鍵や持ち物を用意したり、時間を気にしたり。ある場面ではメモが役立ちますが、複数のことを同時にこなす必要があると難しさも増します。あなたが普段使っている工夫や習慣も含めて答えてください。

活動量・待つ場面・割り込み

落ち着きのなさは動き回る姿だけでなく、じっとしていても何か他のことをしたくなる感覚として表れることも。待つことや、途中で話に割り込む設問では、普通の会話や列、授業、会議などを思い浮かべて、自己評価ではなく「どのくらいの頻度か」に注目して答えてみてください。

より役立つ答え方のポイント

  • 「普段」の期間を意識しましょう。 設問で期間指定があれば従い、なければ今日だけでなく繰り返し起きていることに目を向けます。
  • 毎回、回答ラベルを読みましょう。 設問ごとに選択肢の内容や順番が違う場合があります。「左(または右)」がいつも同じ意味とは限りません。
  • 観察と解釈を区別しましょう。 例えば「何度も声かけが必要だった」という具体的な観察は「やる気がない」などよりも情報になります。
  • 場面の違いに注目。 にぎやかな教室、静かな部屋、忙しい日々——状況の違いで感じ方も変わります。全てが同じになるよう答えをそろえる必要はありません。

「こう答えなければならない」という正解はありません。高い・低いという結果を求めるより、正直に混ざった回答をすることが大切です。

Mind Indicatorの質問票について

成人版と子ども・ティーン版で内容・集計ルールが異なります。この質問票は注意力、整理整頓、活動、日常の習慣という視点から設問をまとめています。ひとつひとつの場面を振り返りながら、その人らしい体験を記録するためのものです。

選んだ回答は、それぞれのバージョンのルールで処理されます。数値のまとめはこの質問票固有のものであって、確率などを示すものではありません。設問に取り組む中で、自分でも気付かなかった場面が見えてくることも大切な部分です。

成人向けの自己記入式スケール(ASRSなど)に関する公開研究2が、注意特性を測る質問票の背景としてあります。異なる質問の組み合わせ・調整は別の質問票を作ることになるため、既存尺度そのものと同じ評価特性が自動的に得られるとは限りません。

ご自身の体験を具体的に記録したい場合は、最近の出来事——何をしようとしたか、結果はどうだったか、どんな工夫が役立ったか——を書きとめてみましょう。それが習慣を見直す・周囲の人と話し合う際にも役立ちます。

始める前のよくある質問

スマートフォンでも回答できますか?

はい、全設問を順番に読み、1つずつ選択して進めます。途中で答え直したい時は、設問内の「戻る」ボタンをご利用ください。できれば静かなタイミングで取り組み、質問票への回答自体が「新たなやること」にならないよう余裕を持って始めましょう。

成人版のほうが問数が多いのはなぜ?

成人ご本人の視点から幅広い体験を聞く形式になっています。設問や表現もバージョンごとに異なりますので、回答する方や対象に合ったものを必ず選んでください。

子ども・ティーン版は誰が答えますか?

お子さんや若い方をよく知っている大人が、実際の観察からお答えください。特定の場面での様子がわからない場合は、想像で補わず、わかる範囲で答えるようにしましょう。学校や家など他の大人からの情報も参考になります。

当てはまる経験が一部だけでもいいですか?

設問ごとに別々に答えてください。整理整頓は苦手でも待つのは得意な場合や、落ち着きがなくても作業はこなせる場合もあります。すべてに当てはまる必要はありません。

テスト終了後、何が見られますか?

基本情報は無料でご覧いただけます。さらに詳しい解釈を希望される場合は、有料オプションで拡張レポートもご利用いただけます。追加の内容が必要かどうかは、質問票終了後にご自身でご判断ください。

はじめにバージョンを選び、最初の設問から始めてみてください。漠然とした不安や気がかりを、日々の具体的な観察に変えることがこの質問票の役割です。

出典・編集メモ

このページはMind Indicatorが設問構造と下記の情報源をもとに作成しました。編集日:2026年10月10日。以下の情報源は背景説明であり、この質問票自体を推奨・承認するものではありません。

  1. National Institute of Mental Health: Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder 注意・活動・衝動や場面ごとの解説。
  2. Kessler et al. (2005): The World Health Organization Adult ADHD Self-Report Scale (ASRS) 成人用スクリーニング尺度に関する研究。
  3. Centers for Disease Control and Prevention: Diagnosing ADHD 場面ごとの情報や背景説明。

参考文献

  1. Kessler, R. C., Adler, L. A., Ames, M., et al. (2005).
    The World Health Organization Adult ADHD Self-Report Scale (ASRS): A short screening scale for use in the general population.
    Psychological Medicine, 35(2), 245–256. https://doi.org/10.1017/S0033291704002892
  2. Barkley, R. A. (2011).
    The Barkley Deficits in Executive Functioning Scale (BDEFS) Manual.
    New York: Guilford Press.
  3. Brown, T. E. (1996).
    Brown Attention-Deficit Disorder Scales (BADDS) for Adolescents and Adults.
    San Antonio, TX: Psychological Corporation.
  4. Conners, C. K., Erhardt, D., & Sparrow, E. (1999).
    Conners’ Adult ADHD Rating Scales (CAARS): Technical Manual.
    North Tonawanda, NY: Multi-Health Systems.
  5. American Psychiatric Association (2013).
    Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM-5).
    Arlington, VA: APA Publishing.
  6. Adler, L. A., Spencer, T. J., Faraone, S. V., et al. (2006).
    Validation of the Adult ADHD Self-Report Scale (ASRS) to rate adult ADHD symptoms.
    Annals of Clinical Psychiatry, 18(3), 145–148.

記事

ADHD(注意欠如・多動症)テスト

バージョンを選んでください

成人向け: 63問、所要時間約12〜18分

子ども・ティーン向け: 34問、所要時間約7〜10分(6〜18歳について大人が回答します)

ご自身のペースで進めましょう

普段の場面を思い出し、各回答の選択肢に目を通してください。質問票や基本情報は無料です。